
花火の煙で咳がでる?喘息が悪化する?マスクで防ぐのは可能?
夏と言えば、花火。
手持ち花火も楽しいですし、花火大会も風情があっていいものです。
ですがちょっと気になるのが、煙。
花火の煙を吸うと、咳が出たり、喉がイガイガしたり、喘息のように息苦しくなったりするのは気のせい…!?
煙をマスクで防げるかどうか、についても書きました。
花火の煙を吸うと咳が出る?
これは我が家の体験談になりますが、毎年花火大会に連れて行くと、喘息気味の上の子が咳っぽくなるんですね。
北海道なので、花火の時期と言っても夜は結構冷えます。
ですのでてっきり「花火を見るために外にいたから冷えた→咳」とばかり思い込んでいたのです。
ですが、手持ち花火をちょこっとやったときに同じような咳の症状でて、「これはもしや冷えじゃないのかも」と、思いたったのです。
というわけで調べてみたところ。
花火に限らず、煙というのは多かれ少なかれ、吸い込むと呼吸器への刺激になるということが解りました。
例えば、焚火の煙や線香の煙、バーベキュー、排気ガス、たばこなんかもそうです。
ことに花火は、火薬+色んな色の光を出す金属が含まれています。
花火の炎色反応
- 赤…リチウム・ストロンチウム
- オレンジ…カルシウム
- 黄色…ナトリウム
- 黄緑…バリウム
- 青緑…銅
- 紫…カリウム
はい、あのきれいな色を出すために、色んな物質が含まれているんですね。
それを直接吸うというのは、やはり気管支や肺に刺激を与えることになります。
もちろん平気な人は平気ですが、体力が落ちていたり、もともと呼吸器系が弱い人なんかにとっては、ばっちり咳が出る原因となるわけです。
「花火をすると咳が出る気がするけど、これって気のせいかな…?」なんて思っている方がいるかもしれませんが、ずばり、それは気のせいではありません!
花火の煙で喘息に?
花火の煙を吸って咳が出たり息苦しくなった…
これって喘息?
病院に行った方がいい?
煙を吸って咳が出たり息苦しくなったりすると、そんな風に考えることもあるかもしれません。
特に小さな子供が咳込んで息苦しそうにしていると心配になりますよね。
喘息というのはアレルギー症状の一種です。
煙のような刺激物を吸い込むことにより、アレルギー反応(炎症)で咳が出て、それによって更に気管が狭まって息が苦しくなるのです。
ですが、原因となる物質がなくなれば、しばらくおとなしくしていることで収まってくるはずです。
ただ、酷い発作になると呼吸困難をおこしたりすることもあります。
特に夜間や明け方や喘息の発作が起こりやすい時間帯です。
花火は夜なので、病院が開いてないことも多いですね。
じっとしていても収まらない場合や咳が酷くなる場合は、夜間救急にかかることをお勧めします。
言わずもがな、喘息持ちの人は煙を吸うことで発作が誘発されますので、吸わないように気を付ける必要があります。
花火の煙はマスクで防げる?
最後に。
煙は吸いたくないけど花火はやりたい!と言う方へ向けて。
そりゃ夏の夜の花火は格別に楽しいですから、煙は嫌でもやっぱりやりたいですよね!!!
ということで、花火の煙はマスクで防げるのか?という話です。
実のところ、普通のマスクではほとんど防げません。
タバコなんかもそうですが、煙に含まれる粒子がマスクを素通りしてしまうのです。
よっぽど、病院なんかで感染防止に使われる特殊なマスクでもない限り、煙をマスクで阻止するのは難しいようです。
マスクをぬらすと水の膜で煙の粒子を食い止めることが可能ですが、そうすると息もできないですし…(^^;)
とは言いつつ。
実際、今年は花火大会と手持ち花火で子供にマスクをつけさせましたが、毎年のように花火後に調子が悪くなっていたのが、今年はそれがありませんでした!!
というわけで、マスク。
しないよりはマシ、ということにしておこうと思います。
そしてもう一つ大事なのが鼻呼吸をすること、です。
鼻って、これが実は結構高度なフィルターの役目を果たしているんです。
ですので、口から直接煙を吸い込むよりか、鼻を通して吸う方が格段に刺激は少なくなります。
あとは、風上に立つこと。
煙の流れていく方向の逆に立つことですね。
ちょっとした工夫で、煙の刺激を大分抑えることができますよ。
まとめ
花火の煙は、気のせいではなく咳を誘発します。
特に喘息持ちの人や風邪気味の人、気管支が弱い人などは意識して煙を避けるようにしてください。
もし咳や息苦しさが出てしまった場合、煙のない場所に移動して静かにしていれば大抵は落ち着きますが、症状が酷くなってきた場合は夜間救急に行く必要があります。
呼吸困難になると命にかかわりますからね。
普通のマスクでは煙は防げませんが、何もしないで直接煙を吸い込むよりはマシ。
呼吸器が弱い人は、是非マスクをしてください。
そして、できるだけ鼻呼吸で。
鼻を通すことで、直接吸うよりも咳が出にくくなりますよ。
ということで、咳対策をしつつ、花火を楽しんでくださいね~(^^)/