体と心

劣等感の強い友人。暗い思考の原因は?付き合い方はどうしたらいい?

劣等感の強い友人や同僚はいますか?
悪い人じゃないんだけど、ちょっとうっとうしい。何と言葉をかけたらいいのか解らない。できれば力になってあげたい。色んな思いがありますが…まずは劣等感の原因を知り、接し方のコツをつかみましょう!

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劣等感の強い人。何を言っても「どうせ私は…」

友人にとても劣等感が強い人がいます。
昨日も、胸の内のどす黒い思いをフェイスブックで長々と吐き出していました…(^^;)
こんなところに書かなくても、という思いが半分。できれば力になりたい、幸せになってほしいという思いが半分。
難しいですね。

「自分はダメだ」「どうせ私なんか」と、劣等感が強い人に
「そんなことないよ。あなたは大丈夫だよ」と一生懸命伝えても、「あなたにはそう見えているだけで実際は違うの…」「本心ではそんなこと思ってないでしょ」「ありがとう、でもやっぱり私はダメだから…」と、こう返ってくるのですね。

かと言って
「そうだよ。あんたみたいなダメ人間はいない方がまし」
と言うと更に落ち込むという(^^;)

  • できればそんなじめじめした話は聞きたくない。
  • 辛いなら力になりたい。
  • 私はあなたをこんなに評価してるよ、というのを解ってほしい。

色んな思いが胸中を交錯しますが、一体全体、こういう人達には何をどう伝えればいいのでしょうか。
気分よく付き合うにはどうしたらいいのでしょうか。

劣等感が強い原因は?

劣等感が強くなる原因というのは、自己評価が低く、安定した自己イメージを持っていないというところにあります。

自己評価が低いというのはどういうことでしょうか。
これは、自分以外の周囲が理由なく素晴らしく見えて、自分に対しては現実以下の評価をしてしまうということですね。
ここにつながってくるのが「安定した自己イメージを持っていない」ということです。
言わば、自分に対して絶対評価ができないということ。
能力の高い人を見れば自分はダメだなぁと感じ、自分より力のない人を見れば、自分はすごいような気になります。
周りにどんな人がいても「自分は自分!」としてしっかり立っていられない、というわけです。

このような低い自己評価と不安定な自己イメージに大きく関わっているのが、幼少期の親との関係性です。
親が甘やかしすぎたり厳しすぎたりして、子供との適正な関係を作れないまま育ってしまうと、成長してからの自己イメージや自己評価にそれが響きます。劣等感が強い人というのは、小さい頃に親との関係をうまく作れなかった人が非常に多いのです。

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劣等感が強いと、極端なネガティブ思考に走ったり、ブランドものに異様に執着したり、他人に対してやたら攻撃的になったり、達成不可能なほど理想が高くなったりします。これは幼少期に刷り込まれた親との関係性からくるものですから、表面的な言葉で慰めたり励ましたりしてもほとんど効果がないのが事実です。

劣等感が強い人との付き合い方 気疲れしなくてすむには

さて、周囲に劣等感が強い人がいた場合、どうやって付き合っていくのが最良でしょうか。
一生懸命持ち上げてもあまり効果はないし、優しくし過ぎて暗い愚痴を延々聞かされるのも神経が疲弊します。

反論しない

「私はどうせ能力がないから」「私ブスだから」というような定番のフレーズが出てきたとき、「そんなことないよ」「全然だよ」というのは反論にあたります。ついつい、元気づけるために言ってしまいがちなのですが、劣等感の低い人には決して反論してはいけません。

言われたことを繰り返す(相手の言うことを受け入れる)

敢えて言葉を探す必要はありません。「能力がないと思ってしまうんだね」「ブスだと感じているんだね」と相手の言うことを繰り返すだけでいいのです。このように繰り返すだけでも、受け入れられたと感じさせる心理的効果があるのです。

感情に寄り添う

「自分は能力がないと感じるのは辛いよね」「ブスだと思ってしまうのは苦しいね」と、相手の感情に共感してあげます。実際の能力の有無やブスor美人だとかはとりあえず置いておきます。
感情に寄り添ってもらえると、大抵はそこで落ち着きを取り戻してくれます。

【ちょっと上級編】劣等感思考から抜け出してほしい時は

「能力がないと思ってしまうんだね。じゃあ、何故そう感じるの?」「どういう時にそう感じるの?」と、少し問題を掘り下げて相手に話させます。このようにして相手の頭を回転させることによって、「自分はダメだ」という固定観念から一旦離れることができます。
また自分で考えることにより、「とにかく自分はダメ」という取り付く島もないネガティブ思考から、「全てがダメなのではなくて、~における○○の能力が足りない」など、現実的に問題と向き合う思考に持っていくこともできます。

まとめ

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劣等感の強い人は、根の深い問題を抱えていることもあります。
あまり深入りすると、背負いきれなくなって自分が疲れ切ってしまうことも。
ほんの少し共感してあげて、あとは適度な距離を取って接していくのが双方にとって最善かもしれません。

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