
【熱中症対策 外遊びでの幼児の飲み物】イオン飲料や果汁より最適なのは?
夏場に小さな子供を連れて外出するなら熱中症対策は必須です。
その中でも、特に飲み物は重要。
もちろん水分をたくさん摂った方がいいのはわかるけれど、幼児にはどんな飲み物や飲ませ方が適切か、というのが気になります。
熱中症対策 幼児の水分補給で気を付けること
外は炎天下と言えど、子供は家の中では物足りなそう。
外、行きたくないなーと思うのは親だけで、
公園などに連れて行ってあげると、汗をかきながらでも楽しそうです。
ですが、小さい子供の熱中症には要注意。
子供、特に乳幼児は、身体が小さい分体温が上がるのも速いのです。
暑い・喉が乾いたなどの感覚がよく解らないまま、
気付いたら脱水症状でぐったり…ということもあるんです。
子供の水分補給に適した飲み物は
小さい子供を持つ親御さんなら、
夏場の外遊びでの水分補給はとても気を付けていらっしゃることと思います。
ですが
◆吸収の速いスポーツドリンク(ポカリなどのイオン飲料)
◆無糖のお茶
◆果汁100%のジュース
◆普通の水
などなど、
汗かきシーンによさそうなイメージの飲み物は、色々と思い浮かびますよね。
子供が熱中症にかからず、
しっかり汗をかいて楽しく外遊びするためには、
どんな飲み物が適しているのでしょうか。
スポーツドリンク
スポーツドリンクとは、発汗で失われがちな電解質やミネラル、疲労回復に効くクエン酸、エネルギーになるブドウ糖、その他各種ビタミン類やアミノ酸などを含んだ、体液に近い浸透圧の飲み物です。
吸収が速く、身体に負担をかけないよう考慮されており、
夏の汗かきといえばスポーツドリンク
なイメージですね。
ですが、実は子供の外遊び用飲み物としてはふさわしくありません。
まず、これらは「スポーツドリンク」という名前の通り、
スポーツや重労働などでの大量発汗を想定しているため、
ごく普通の外遊びで積極的に飲む必要はないのです。
そして、大人用のスポーツドリンクでは、小さな子供には成分が濃すぎ。
最近問題になっていますが、
これらの飲料は、口当たりや飲み口をよくするためにたくさんの糖分が含まれており、
水の代わりにがぶがぶ飲むのでは虫歯なども心配です。
こうしたスポーツドリンクは
熱などでぐったりして飲食ができない時などに限り、
速やかに水分・栄養を補給するために飲むのがいいでしょう。
また、乳幼児に飲ませるのなら、
ポカリスエットやアクエリアスなど大人用のものではなく、
子供用のイオン飲料(ドラッグストアなどで手に入る)を与えるようにしてください。
無糖のお茶類
糖分の含まれていないお茶なら安心!と思いがちですが、
注意点はあります。
まず、紅茶や緑茶などカフェインが含まれているものはNG。
カフェインは利尿作用があるので尿量が増え、
脱水を引き起こす恐れがあります。
ですが、麦茶ならノンカフェインでミネラルも含まれているためOKです。
また麦茶は体温を下げる働きもあり、夏場にはピッタリです。
果汁100%のジュース
健康的なイメージの果汁100%ジュースですが、
外遊び中の水分補給としては難ありです。
果汁には果糖が含まれています。
果糖も糖分の一種。
強い甘みを体内に取り込むと、浸透圧の関係で余計に喉が渇きます。
摂取した糖分を薄めようとして細胞から水分を取ってしまうので、
余計脱水になるのです。
普通の水
体調に問題ない時なら水を飲むのが一番。
水には利尿作用もなく、必要な量がちゃんと身体に留まります。
ただし、ミネラルや塩分などがないので、
汗をたくさんかくときはこれらを補ってあげるといいですね。
熱中症対策 幼児の外遊びににおすすめの飲み物は
ということで、子供の外遊びにふさわしい飲み物についてです。
カフェインや糖分が多く含まれた飲み物はNGなので、
水や麦茶がベストです。
ただし、冷たすぎると胃腸に負担がかかるので、
キンキンに冷やすのは避けましょう。
また、一度に多量に飲むと心臓や胃、腎臓などに負担がかかります。
10~15分置きに一口二口飲むのがおすすめです。
重要!塩分の補給
飲み物としては水や麦茶がおすすめですが、
これらには塩分が含まれていないというのは注意点です。
汗をかくと、塩分など体に必要な電解質が流れ出てしまいますので、
水分の他に塩分も補う必要があります。
(ただし塩分も摂りすぎると糖分と同じで脱水に。)
飲み物と一緒に、塩味のおせんべいなどをかじるのもいいですし、
塩を一つまみ入れたお手製のイオン飲料を作ってもいいでしょう。
ただし、水に塩だけでは…やっぱり味が、ね(^^;)
ですので、砂糖やはちみつ、レモン果汁などを適量入れて味を調整します。
要は、水分と塩分をこまめに摂るようにすれば安心です。
まとめ
子供の外遊びには水分補給が大事というのは重々解っていても、
どんな飲み物がふさわしいかというのはちょっと盲点だったかと思います。
「とりあえず、水分」
と思って、アンパンマンのりんごジュースをカバンに入れたことは、どんな親御さんでもきっとありますよね。
ですが、糖分よりも、水分と塩分。
是非覚えておいてくださいね(^^)/