3月 年間行事

菱餅の食べ方(切り方)は色別?いつ食べる?アレンジは色を活かして♪

2017/01/12

ピンク・白・緑のコントラストが美しい、雛祭りの菱餅。
あれって、どうやって食べるものなのでしょうか?切り方は色別?縦割り3色?
3月3日に食べるんだっけ?もっと後?
エスニック風の華やかアレンジもご紹介します!

 

 

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雛祭りの菱餅 食べ方の決まり

桃の節句。
災いを祓い、女の子の健やかな成長を願う3月の華やかな行事ですね。

お雛様ももちろん大好きなのですが、実は私は昔から「菱餅」が気にかかっていました。
あのピンク色の部分、甘いのかな、何の味がするのかな…と。
食べてみて、白いお餅と同じ味だったときは結構衝撃でしたが(笑)
でもやっぱり菱餅を見る度にその時のワクワクした気持ちがよみがえります。

その菱餅ですが、

  • 緑…芽吹く春の大地を表す。よもぎ入り
  • 白…春の雪解けを表す。菱の実入り入り
  • ピンク…桃の花を表す。梔子(梔子の実)で色付け

の3色になっており、春になり雪が溶け、若芽が芽吹いて桃の花が咲く…というような春の風情を表現しています。

ちなみに…現代の雛祭りで売られている菱餅は、緑の部分だけはよもぎ入りなものの、白は普通のお餅、ピンクはコチニールや紅麴で色付けされているようです。まぁ、仕方がないですけれど(^^;)

さて、こんな重要な意味を持つ菱餅は一体どうやって食べるものなのでしょうか。

私が小さい時は母が色別に切り分けて、ピンクを私に、緑を弟に、みそっかすの妹には白を(成長後にピンクがほしいと言い出し姉と喧嘩に)くれていました。
ですが、上から包丁を入れて3色にするという手もありますよね。

が、実は。

菱餅は「角をちぎって食べる」のが「角が立たずに生きる」ことにつながり、縁起がいいのだとか。
日本の伝統行事でのこのような縁起担ぎは、どうもその起源を江戸時代にさかのぼるものが多いようです。
江戸時代の人は粋と言いますか、こういうの好きみたいですね(笑)

ということで、角をちぎって食べるということ以外には特にお作法などはない模様です。
ただ、江戸時代の錦絵を見ますと、桃の節句の場面には緑と白だけを交互に数段重ねた菱餅が見られます。この頃はピンクがなかったようです。
緑と白、それぞれに平たくのしたお餅を菱型に抜いてそのまま重ねたと考えると、敢えて上から包丁を入れて縦割りというのは食べ方として不自然かもしれないですね。

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菱餅っていつ食べるもの?

菱餅はいつ食べるのかというのも気になりますね。

菱餅は、食べることよりもお雛様へのお供え物としての位置づけがメインです。
ですから、少なくとも3月3日までは飾っておきたいところ。

その後は、お雛様をしまう時にお餅も下げる(食べる)というのが一つの考え方ですね。
もちろん、3月3日に食べてしまってもいいのかもしれません。

これについてはちょっと考察してみたのですが、江戸時代の頃は当然真空パックも冷蔵庫もないですから、保存は効きません。
それでも「角をちぎって食べる」という食べ方があったことから、お餅は数日間お雛様にお供えして、カビないうちにさっさと食べていたのかもしれませんね。お雑煮やぜんざいでは角をちぎれませんから、やっぱり焼餅でしょうか。

菱餅はきれいな色を生かしてアレンジ♪

最後に、ちょっとエスニック風な菱餅のアレンジ方法のご紹介です。
菱餅…というかお餅全般ですが、お雑煮やお汁粉、磯部まきや黄な粉餅、餅ピザなどの食べ方が一般的ですよね。

ですが。

菱餅、普通のお餅と何が違うって、色がキレイなんだから、色を活かして食べようよ!と思う訳です。

ココナッツぜんざい

【材料】

  • ココナッツミルク…250㏄
  • 牛乳…100㏄
  • 砂糖もしくは練乳…お好みで
  • サツマイモ…一口大に切ってゆでる
  • 菱餅…一口大に切って焼く

【作り方】

  1. ココナッツミルク、牛乳、砂糖(練乳)を鍋に入れて沸騰させないように温める。
  2. 一口大に切って焼いた菱餅(色別でも縦割り3色でも)とサツマイモを1に入れ、軽く煮てできあがり。

※フィリピンのココナッツミルクのデザートです。本当はお団子を入れるところ、菱餅で代用すると華やかです。
※白あんを溶かし込んでも美味しいですよ。スープを極力白っぽい色にするときれいです。

まとめ

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菱餅についてはあまり細かいお作法はないようですね。
ですがやっぱりゼリーやケーキで代用せず、磯部でもぜんざいでもいいから「お餅」を食べるのが伝統かな、と思います。

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