
引越し前の冷蔵庫の準備や注意。壊れたら補償があるの?
2016/12/22
引越しの時、ちょっと注意が必要なのが冷蔵庫です。
実は精密機械の冷蔵庫、やり方によっては故障につながることも。
移動前の準備や注意点をきちんと確認しておきましょう!
引越し後に調子が悪くなった時の対策も。
引越しに際しての冷蔵庫の準備
引越し準備。
ついつい荷造りの方に気持ちが行きがちですが、冷蔵庫も準備をしておく必要があります。
冷蔵庫に中身を入れたまま運搬してもらうことはできません。
また、冷蔵庫は高価な家電ですし、デリケートな精密機会です。壊れた時の出費はかなり痛い上に、不便なことこの上ありません。
当日になってばたばたしないように、以下を見ながら計画的に準備していきましょう。
冷蔵庫の食材を徐々に処分
引越しの日程に合わせて、冷蔵庫の中身の食材を片付けていきます。
食べられるものはできるだけ食べてしまって、買い足さないように。
移動の約15時間前までには電源を落とす
内部に付着した霜をとるために、冷蔵庫の電源を切って霜を溶かします(霜取り)。背面の受け皿に水が溜まりますので、それを捨てます(水抜き)。霜とりをしないと運搬中に霜が溶けて水が溢れ、他の家財を濡らしてしまいます。
ぎりぎりまで食材を冷やしておきたい気持ちがありますが、霜が解け切らずにほかの荷物がぬれたりすると面倒です。思い切って早めに切ってしまいましょう。
残った食材を箱詰め
食べきれなかった食材は保冷剤と共にクーラーボックスに入れましょう。
クール宅急便などで、日にち指定で送ってしまうという手もありますよ。
ですが、新居についてすぐによく冷えた冷蔵庫を使えるわけではありません。
前日・引っ越し当日・遠距離なら到着日などを含み数日間は冷蔵庫が使えないので、冷やす必要のあるものは極力処分してしまうのがいいですね。
引越しする時 冷蔵庫の注意点
冷蔵庫を移動させる際の注意点です。気を付けないと修理には万単位でかかることも。
横倒し厳禁
前日の準備までしておけば、あとは業者さんがやってくれますが、冷蔵庫は横倒し厳禁 ということは覚えておきましょう。圧縮機(コンプレッサー)のオイルが冷却装置に逆流して、故障の原因となるからです。
また、斜めにすることや振動を与えるのも極力避けたいものです。
業者さんは当然知っていることと思いますが、搬出・搬入の際はできるだけ立ち会って確認しておきましょう。
到着してからすぐに電源を入れない
引越し業者さんには、数時間置いてから電源を入れるようにと言われるかと思います。
これは、運搬中に圧縮機内のオイルが冷却装置に流れ込んでいる可能性があるから(横倒しの場合)、立てて戻るのを待つということです。
冷蔵庫を立てて運んだならすぐに電源を入れても大丈夫ですが、運搬中の振動のことも考えて少し置いておくと安心ですね。
冷蔵庫の設置場所
冷蔵庫の側面(サイドパネル)がよく熱くなっていることがありますが、これは庫内を冷やした時に出る熱を放熱しているのです。
冷蔵庫なのに熱が出る!?とちょっと疑問ですが、ものを冷やすというのは熱を奪うということなので、その奪った熱をどこかに逃がす必要があるのですね。
普通は側面や上面が熱くなって熱を出しています。
ですから、冷蔵庫は側面や上面を、少なくとも2面は開放(壁などにくっつけない)しておくといいです。
冷蔵庫用のスペースにすっぽり入れてしまったりすると、熱がこもって故障の原因となったり冷却効果が下がったりします。また、壁からは10㎝程度離すようにしましょう。
引っ越しで冷蔵庫が壊れたら補償があるって本当?
引っ越しが終わった後に電源を入れてみたら、何だか冷蔵庫の調子がおかしい…
これは運搬中に故障したかな?
そんな時は、早めに引越し業者に連絡しましょう。
引っ越し業者は<標準引越運送約款>という国土交通省の定めるルールに従う必要があり、業者側に責任のある故障や破損だと補償してくれることもあるんです。
大手の引越し業者だと、「事故」や「賠償」「補償」などの言葉で、トラブルについての記載がウェブサイトにありますので、確認しておくと安心です。
ただし、クレームの申し立ては3か月以内です。あまり時間が経ちすぎると、引っ越し後のトラブルなのか引っ越し中のものなのか、証明が難しくなってきます。
また、冷蔵庫については、電源を入れてから冷えるまでには少なくとも4~5時間かかります。
その日一日の冷え具合を見てから故障についての判断をするといいですね。
まとめ
冷蔵庫の引っ越しで大切なことは
- 引越し準備は「霜取り」「水抜き」
- 引越しの注意は「横倒し厳禁」「電源を入れるまで数時間おく」「置き場所(放熱スペース)の確保」
- 故障などについては「一旦冷え具合の様子を見てからできるだけ早めに連絡」
です。
冷蔵庫が壊れると想像以上に不便ですから(壊れると本当にありがたみが解ります…)、事前に確認して慎重に扱ってくださいね。