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北海道の痒~いヌカカ。刺される時期は?跡は残る?こんな対策や薬で防ごう!

2016/10/31

北海道の夏につきものの虫刺され。自然が多いから仕方がない…とは思いますが、これがなかなかストレスになる痒み。
ですが道外から来る方は服装や気温のことは気にしても、虫までは気がいかないみたい。夏に北海道観光を予定されている方、ヌカカをはじめとする虫対策は重要です!

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北海道の痒い虫 ヌカカ

夏に友達が遊びに来るのですが、道外から知り合いが来るたびに「虫対策!」と騒いでいる私です。
北海道、特に私の住む釧路の夏は、気温が20~25℃程度なので、他の県に比べるとすごく過ごしやすいんです。
しかし。
自然が多いので、

も多いんですね…
蛾がぱたぱたしてるとか、やたら毛虫があるいてるとか、そこらへんはまだ我慢するのですが、とてつもなく厄介なのが「ヌカカ」という、小さな小さな吸血虫です。

【ヌカカとは】

体長1ミリ程の小さな羽虫です。
『糠蚊』と書くそうですが、蚊ではなくハエの仲間です。

首筋にちくんとした痛痒い感じがして、手でつまんでみると、黒っぽいゴミのようなこのヌカカが。
目を凝らしてよ~く見ると、お尻の部分が細くとがっているので判ります。痛痒さを感じた瞬間にひっぱたけば間違いなく捕まるので、飛翔能力はそう高くないでしょう
日本各地に色々な種のヌカカがいるそうですが、道東の海岸部にも夏になるとこの小さな虫が沢山飛び回ります。

 

ヌカカの出る時期や場所、時間帯は

時期

北海道でヌカカに刺される時期は、主に7~9月です。

場所

川べりや汽水域付近、海際などで発生します。釧路管内にある釧路湿原や霧多布湿原などにも多く発生します。水っぽい場所がお好みなのですね。

沢近くでの山菜取りやカヌーで川下り、海釣り・川釣り等をする際には対策が必要でしょう。
それから、釧路湿原などの湿地帯を観光する人も要注意です。
ホテルにいても、朝夕に窓を開けていると入ってくることがあります。例え網戸を閉めていても、網目を潜り抜けて入ってくることがあります。
換気口からも…(´;ω;`)
ただし、雨の日や風の強い日はあまり入ってこないなぁと思っていたら、どうもこういう日は飛ばないようです。小さくて軽いからですかね。

時間帯

北海道に引っ越してきた頃、朝起きて換気をしようとした時と、夕方に料理をしながら窓を開けていたときに、沢山入ってきた記憶がありました。
調べてみたところ、やはり活発に吸血活動するのは朝(早朝)と夕方だそうです。
ただし昼間も飛んではいます。
血を吸うのはメスだそうですが、そんなの見分けられないですね…。
いずれにせよ、夏の北海道で朝夕に出歩く方は、ヌカカに刺される覚悟が必要です(´-ω-`)

ヌカカは痒みが強い 跡も残る

ヌカカについて、刺されてしばらくしてから痒みが出る、というような情報も見かけますが、私としては「刺されたその瞬間がまず痒い」という感覚です。小さな虫だから油断しがちですが、はっきり言って蚊よりもはるかに痒いです。
刺された場所は、ぷくっと盛り上がり、熱を帯びて赤くなります。
そのまま放っておくと、強い痒みが1週間程続き、患部は赤く腫れ、掻きむしってしまって跡も残ります。色素が沈着して跡が残るので、肌を露出するのがなんだか恥ずかしいことに。
そしてお風呂で体が温まる度に痒く、ヌカカへの憎しみが沸き上がります(笑)
ちなみに、2歳のうちの子供は赤みを帯びた小さな水ぶくれになりました。
ヌカカ刺されの特徴をまとめるとこのような感じです↓

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  • 赤み(さされた箇所を中心に直径1センチほど)
  • 広範囲の盛り上がり(中心に赤い刺し跡)
  • 痒みが強く、長く続く

ヌカカは、蚊やハエよりかなり小さいので存在感がなく、害虫だと気が付きにくい分、厄介です。蚊よりも知名度が低いせいか、対策をしないまま夏の北海道に来て、酷い虫刺されになるケースも多いようです。

【ヌカカ対策】戦うつもりで挑む!

服装

当然、長袖、長ズボンにスニーカー着用です。サンダルなどの露出の多い履物では足の指を刺されます。足の指を刺されると悶絶。

虫よけ

露出部分には虫よけスプレー(ディート=昆虫の忌避剤を含むもの)をしっかりかける、近くで蚊取り線香を焚くなどが効果的です。

ただし、ディートは人によっては肌荒れやアレルギーを引き起こすこともあるそうです。長時間の使用は避け、子供では4時間、大人では8時間の使用を目安に、外出が済んだら洗い流しましょう。

小さなお子さんにディート入りの薬剤が心配だという方には、ディートフリーの虫よけもあります。うちでは子供たちがまだ幼いので、ディートや化学成分不使用のもの(シトロネラなどの虫が忌避する精油を使ったもの)をつけています。つけるとす~っとして、爽快な香りです。この香りで虫が寄ってこないそうです。
子供達の顔周りには、シールタイプの虫よけを服や帽子に貼り付けます。

子供は大人よりも皮膚が薄く柔らかいので、が刺されるとひどい症状になることがあります。 うちの子はただれたようになった後で水ぶくれになりました。病院へ連れていくと「虫刺されでしょう」と塗り薬をもらい、それで治ったのですが…「何だろう?どうしたんだろう?」と心配して騒いで病院へ駆け込むのがけっこう面倒なのです…
そのためには刺されないのが一番。

もし刺されてしまったら

虫よけ対策をしっかりしても、すべて防げるわけではありません。
もし刺されてしまったら…
応急処置をご紹介します。

  • 温める

まず、刺されて本当にすぐの場合は、温熱療法で痒みが退きます。
これは、痒みの元になる毒の成分が45℃程度の熱で分解するから、とのこと。
45℃というと、ちょっと熱めのお風呂程度です。
私は、お湯につけたりドライヤーを吹きかけたりして試してみましたが、本当に痒みが退きました。
痒い時は冷やす、と思っていたのですがこれは意外です。

  • 冷やす

刺されて赤みや腫れが出ている状態になっているならば、温めると逆に悪化します。この場合は保冷材や流水で十分に冷やすことで痒みが和らぎます。

ヌカカ刺されによく効く薬は

刺された患部をきれいに洗ってよく冷やしたら、かゆみ止め成分(抗ヒスタミン剤)が入っている市販の塗り薬などを塗ります。これで痒みが治まります。患部を掻きむしってしまったときは、化膿止めステロイド軟膏がいいでしょう。
子供には丸いシールのムヒパッチなどを貼っておくと、痒み止め成分で痒みが治まり、ひっかくのも防げます。

ただし、患部の腫れが酷い場合は病院へ行きましょう。患部が赤く広がったり、固くなって腫れたりする場合は、飲み薬が必要です。病院で抗アレルギー・抗ヒスタミンの薬を処方してもらえば、痒みも腫れもあっさりよくなりますよ(経験者は語る)。

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それでは、夏の北海道東部のヌカカ対策、しっかりとお気を付けください(^^)/

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