3月 年間行事

雛人形は無理して買う必要ナシ。お手軽に代わりのモノでも

2017/02/23

女の子が生まれたら、お雛様は絶対に何が何でも買わなきゃいけないものなの?
いえいえ、そんなことないです!

スポンサードリンク

雛人形は買わなきゃだめなもの?

女の子が生まれて初めて迎える3月3日「桃の節句」は初節句と言って、子供の健やかな成長を皆で祝う日です。

さて、女の子というと3月3日には「お雛様」ですよね。
女の子が生まれてお雛様をどうするかというハナシはなかなか大ごとです。
何故なら、雛人形って結構お値段しますし、収納場所も必要です。
誰が買うか?どんなものを買うか?など、色んな人の色んな思いも交錯します。

一般的には母方の祖父母が準備するものとされていますが、パパの方のおじいちゃん・おばあちゃんも買いたかったり、経済的事情から購入が難しかったり、じじばばは買いたいけど孫の家は小さいアパートだから収納場所がなかったり…

色んな事情がある中で

雛人形は買わない

という決断をされる方もいらっしゃると思います。
ですが、ご安心ください。
雛人形って、絶対に揃えなければいけないものではないんです。
買わないという選択肢もアリですし、買わないからと言って子供が不幸になるとか日本の伝統から外れているとか、そういうことはありません。

ひな人形 実はどうしても必要なものではない。

お雛様の由来はご存知ですか?
雛人形の起源は平安時代にあります。

もともとは現代のような煌びやかなお人形を飾り付けるものではなく、身体についた穢れや厄災を「人の形に切った紙(人形、ひとがた)」に移して流したのが始まりです。一種の厄払いですね。

この風習が形を変えて今の「雛人形」へと辿り着いたわけで、つまり雛人形というのは、実は子供が病気や事故にあったりしないよう厄災を代わりに引き受ける身代わり人形なのです。

…というと何となく恐ろし気ですが、現代では「お雛様を飾って女の子の健やかな成長を祈る・祝う」というもっとソフトな意味合いですね。

ですが。

現代では病気などの原因はある程度解明されていますから「別に子供の健康と雛人形なんて関係ない!」「根拠のない慣習に則る気はない!」という考え方も当然ありますよね。

もともと、人形に厄災を移すという昔の風習が示すところは、「子供が健康に育って欲しい」という親の愛情。つまり雛人形は、親の子供への思いが形になったものなんです。
ですから、子供の健やかな成長を願う気持ちさえ持っていれば、別にそれをお雛様で表現しなければいけないことはありません。

「女の子だからお雛様を買わなきゃ…」
と、本末転倒になっていませんか?
まずは気持ちなんですよ。

ひな人形の代わりになるものってある?

雛人形を買わないと決断される人の多くは

スポンサードリンク
  • 経済的な問題
  • 収納場所の問題

から、買わない選択肢を選ぶようです。

お金があれば買ってもいいけど…
しまうスペースがあれば買ってもいいけど…

という人は多いのですね。

ということで、もしお金やスペースの問題で購入を断念されたなら、雛人形の代わりに

つるし雛

がおすすめです。
つるし雛ってご存知ですか?

つるし雛は山形県、静岡県、福岡県にゆかりのある桃の節句の飾り物で、小さな小さな布細工の人形を沢山作ってつるしたものです。山形県では「傘福」、静岡県では「雛のつるし飾り」、福岡県では「さげもん」とそれぞれ呼ばれています。

私は静岡県に行った時に、あちこちの商店街の軒先につるされているのをはじめてみました。
あまりに可愛くてお店の人に話を聞いてみると、雛飾りの一種だったんですね。

よく見ると色々なものがつり下がっています。
実は、それぞれに意味があるんですよ。

  • 犬…お産が軽いことから「安産」
  • イノシシ…多産なので「子孫繁栄」
  • 唐辛子…悪い虫がつかないように
  • カボチャ…滋養がある野菜。赤ちゃんが健やかに育つように
  • 亀…長寿
  • 花(梅や椿など)…花のように可愛く育つように
  • だるま…七転び八起き。福を招く
  • 紙風船…子供のおもちゃ。元気に育ちますように。
  • 柿…栄養価が高い果物。幸せを「かきとる」
  • 這い子人形…子供がハイハイしている姿。元気に育ちますように。
  • うさぎ…優しく穏やかな動物。赤い目に魔除けの霊力がある。

この他にも本当に色々な種類の布細工があり、どれもぷっくりと柔らかな手触りが愛らしく、色とりどりの布地が鮮やかです。
上から沢山つり下がっている様子はとても賑やかです。

つるし雛が始まったのは江戸時代。
雛人形のような高価な人形を買うことのできない庶民の間で作られ始めました。
生まれた子の家族や親戚、近所の人たちが子供の幸せや健康を願ってそれぞれに小さな人形を作り、つるしたのが起源なのだそうです。

必ずしも日本人形のお雛様でなくても、このつるし雛を飾れば十分華やかですし、これと一緒にちょっとした置物の雛人形を飾るのでもいいですね。
お値段も2~3万円程度で、高くても5万円以下です。
収納場所や持ち運びにも困りません。

「雛人形を買う気はないけど、何か代わりのものを…」
とお考えの方。つるし雛、おすすめですよ♪

ひとこと

実は「雛人形は買わない」と決めた我が家ですが、決めたのは親であって子供ではないんですね。
お雛様がないことや、お雛様と一緒の写真がないことを、今後子供がどう感じるかはまだわかりません。
「他の子は持っているのに私にはどうしてないの!?」と言われる日がくるかも…(^^;)

スポンサードリンク

子供の健康や幸せを精一杯祈っていることを、何らかの形で伝えられたらなぁと思います。

スポンサードリンク

-3月, 年間行事
-