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梅雨の布団湿気ケア ダニによる喘息や鼻炎を防ぐ対策

梅雨になると鼻がぐずぐずしたり、喘息気味になったり…というのはダニやが原因のアレルギー症状かもしれません。
気温や湿度も高い状態では布団に湿気がこもり、ダニの巣窟になっている可能性が高いのです。

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梅雨時期の布団はダニだらけ

梅雨のじめじめ、本当に不快ですよね。
朝、外を見てはどんよりした曇り空にうんざりします。

洗濯物がなかなか乾かない、布団が干せない、部屋の中がじっとりベタベタする…

特に、布団が湿って重たくなっているのは気になります。
洗濯物を生乾きのまま置いておくと臭くなるというのは、経験として誰もが知っていると思いますが、同じように布団も湿気を含んだままにしておくと…

あまりよさそうではないですね(^^;)

そうなんです。

その通り、実は梅雨期の布団の湿気というのは「べったりしててなんかイヤ!」だけでは済まないんです。
干せないことで気分的にすっきりしないだけではなく、実は梅雨の時期の布団の中ではダニが大繁殖しているんです!

恐ろしいダニの大増殖

梅雨の時期、一枚の布団に生息しているダニの数は約10万匹とも言われます。
10万匹って…恐ろしいですね(-_-;)

ちなみに、屋内に生息するダニの種類は何種類かいますが、大きく分けると

  • チリダニ…ダニアレルギーの原因となるダニ(数種類のダニをまとめてこう呼びます)
  • ツメダニ…刺されると痒くなるダニ

の二種類が、梅雨の時期に特に問題を引き起こすダニになります。

そして、ダニの寿命というのが大体2~3か月。
卵から産まれて1か月程度で成虫になり、更に卵を産んでいきます。
一匹の雌が生きている間に産む卵の数は100~200個程度と言いますから、計算すると…
まあ計算しなくてもとてつもない勢いでとてつもない数に増えるというのはご理解いただけるのではないでしょうか。

また、ダニの餌となるのはカビ、人間のフケや垢、食べ物の食べかす、他の更に小さいダニなどです。
そして、気温が20~30℃、湿度70%以上の環境で最も活発になります。

梅雨の平均湿度…70%~
梅雨の平均気温(東京6月)…22℃

つまり、梅雨の時期の気温や湿度の中での布団の中っていうのは、ダニにとってはもう完璧な環境なんです。
特に、屋内では湿気や熱がこもるので、平均気温や湿度を上回っているはずです。

ということで何もしないままでいると、間違いなく布団はダニの温床(ダニの体、死骸、抜け殻、糞など)と化してしまいます。
考えただけでも気持ち悪いですね…(^^;)

梅雨の布団の湿気と喘息・鼻炎の関係

ダニの温床となっている布団で寝起きしていると

鼻が詰まる
鼻水が止まらない
軽い呼吸困難

などの症状が出てくることがあります。

風邪が長引くなぁ
梅雨の季節の体調不良?

などと勘違いしがちですが、実はこれ、ダニによるアレルギー症状なんです。

もちろん、布団が湿っていても全く問題なく生活できる人もいますよね。
これはその人の「アレルゲン」によるんです。

アレルゲンとは、くしゃみや目の痒み、皮膚の痒み、喘息などのアレルギー諸症状を引き起こす原因となる物質のこと。
花粉やカビ、ハウスダストなどの他に、卵やそばなどの食物アレルギーもありますね。
それと同じでダニもアレルゲンの1つです。

そして実は、アレルギーを持つ人の約8割がダニに対してアレルギー反応を起こすんだそうです。
花粉によって花粉症が引き起こされるのはよく知られていますが、ダニによってアレルギー症状がおきるというのは、花粉症よりも認知度が低いようです。

梅雨の時期に酷くなる鼻炎や呼吸困難はダニが原因

梅雨のじめじめした蒸し暑い時期にダニが増えるにつれ、ダニ自体やダニが放出するアレルゲン(死骸、抜け殻、糞など)も増えます。
そうすると、ダニアレルギーを持っている人には様々なアレルギー症状が現れてきます。
特に喘息は、ダニをアレルゲンとして発生することの多い病気です。

  • 朝鼻が詰まって目が覚める
  • 夜中鼻づまりで目が覚める
  • 呼吸困難(息苦しい)
  • くしゃみが止まらない
  • 鼻水が止まらない

梅雨の時期にこのような症状で辛いという人は、梅雨の湿気と高温によって増えたダニでアレルギー症状を引き起こしている可能性が高いです。
鼻と気道はつながっているので、鼻の症状が出ている人は大体同時に息苦しさなどの呼吸器の症状が出ることが多いのです。

次章ではダニ対策をご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

梅雨の布団トラブルだらけ この対策で快適に

というわけで、梅雨の時期に薬を飲んでもなかなか治らない、長引く体調不良がでたら、ダニアレルギーの可能性を考えてみてくださいね。
では、どうもダニアレルギーらしい…という時の対策をご紹介していきます。

1.まずは病院へ!

できればまず病院へ行きましょう。

  • 内科
  • アレルギー科
  • 鼻の症状が強いなら耳鼻咽喉科
  • 息苦しさが強いなら呼吸器科
  • 子供なら小児科

以上の診察科にかかるのがいいですね。
内科だと、アレルギーにあまり詳しくない医師に当たった場合風邪診断されてしまうこともあるので、できればそれ以外の科がいいかもしれません。(もちろん見られる先生もいます)

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病院ではアレルギーの可能性があることを話して、血液検査をしてもらいます。
血液を調べてもらえば、何に対してアレルギーを起こしているのか判明します。
また、呼気中(吐いた息)の一酸化窒素濃度を測定してもらえば、喘息かどうかも判明します(息苦しさってなかなか人に理解されづらいですが、この検査では息苦しさが数値として出るのが有り難いです!)

もしアレルギーであることがわかれば、症状を抑える薬や喘息の薬などももらえますからすごく楽になります。
ですので、まずは内側からダニ対策。病院へGO!

2.風通しを良くする

物と物が密着していると水分がなかなか蒸発しないので、まずは空気の通る隙間を作りましょう。
押し入れの中などにはすのこを敷いて。
フローリングや畳に布団を敷いている場合はその下にすのこを入れて。
とにかく水分がこもらないようにしましょう。

3.部屋の湿気を減らす

ダニは湿度70%以上で活発に活動し、50%以下になると死滅します。
ということで、病院へ行って部屋の風通しをよくしたら、次ははとにかく部屋の湿度を下げる対策を取りましょう。
まずは部屋を閉め切ってクーラーの除湿運転。
そして除湿器も併用です。
風通しを良くした後で除湿すれば効果も高いです。

ちなみに除湿器は部屋のサイズに合ったものにしましょう。広すぎる部屋に小さな除湿器をおいても空気中の水分を除去しきれませんし、除湿器には部屋の温度を上げてしまうものもあります。
水分を残したまま気温が上がるのはダニにとってありがたいだけです(-_-;)

4.布団の丸洗いをする

もし洗濯可能な布団なら、大型コインランドリーで丸洗いをするのがダニの一掃には一番効果的です。
ダニの糞は水溶性なので、水洗いで大量の糞を洗い流すことができます
また、ダニは50度の熱で30分程度、60度の熱で一瞬で死滅します。
ですから、選択の後は乾燥機(55℃以上)に入れて1時間程まわせばばっちりダニ駆除できます。(布団の素材によっては傷むこともあるので気を付けてください)

乾燥させた後にはダニの死骸を吸い取るため掃除機掛け。1㎡あたり20秒程かけてしっかり掃除機をかければ完璧です。
洗濯や乾燥は3か月に1度、掃除機は毎週かけるのが理想的です。

布団乾燥機を使う

布団の湿度を下げるには「布団乾燥機」を使うという手もあります。
乾燥機で布団を乾燥させて湿度を下げてダニの生息できない湿度にする他、布団内部を高温にしてダニを死滅させることもできます。
我が家では象印のこちらの乾燥機を使っていますが、電源入れて押すだけなので簡単。

 

ダニ対策コースもありますが、6時間というのは長い…(^^;)
まあダニコースじゃなくても梅雨の間毎日乾燥させておけば爆発的にダニが増えるのは防げます。

防ダニ布団にする

ダニのサイズよりも更に高密度な布目にして、ダニが布団に入るのを物理的にシャットアウトする「防ダニ布団」もあります。
我が家ではヤマセイのダニゼロックと山清環境アレルギー研究所のアレルギークリアを今年から使い始めました。このお二方、息子さんとお父さんのようで…別々の会社で別々の製品だしてるってことはあまり仲良くないのかな?とか色々勘繰りつつ、どっちが効果的か検証していきたいと思います。

ひとこと

布団乾燥機や防ダニ布団のご紹介をしているあたりで解ると思いますが、私も酷いダニアレルギーです…
鼻炎や喘息って本当に辛くて、やりたいこともできないし思考も鈍るし人と会うのも嫌になるし…で、生活の質がすごく下がります。
それなのに、アレルギーというと「体質」とみなされてしまい、辛さを解ってもらえないのが悲しいですよね。

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とは言え、悲しんでばかりではどうしょうもない!何か手を打たなければ!
と思って、色々まとめてみました。
ほんの少しでも皆さんの参考になれば幸いです(*^^*)

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