
日焼け止め敏感肌向け薬局での選び方。安くてもおすすめなのは!?
敏感肌さんにとって、日焼け止め選びはなかなかの悩みどころ。
お肌のためにも、できるだけ刺激の少ない、身体に優しいものを使いたいものですが…
薬局やドラッグストアに行ってみても、種類は多いし値段も様々で迷います。
ということで、肌への負担の少ない製品の選び方や使い方をまとめました。
日焼け止め 敏感肌用は薬局でも買える?
外からの刺激に反応してしまいやすい敏感肌。
ちょっとしたきっかけで赤くなったり痒くなったり腫れたり…と、肌トラブルが起きやすいですね。
ですので、日焼け止め選びには特に気を使います。
日焼け止めは、本来肌にいいものではありません。
どんなに低刺激のものでも肌への負担はあります。
本当は何もつけないのが一番。
…とは言え、日光に晒されるのも、肌にとってはよくありません。
オゾン層の破壊が進んでいる現在では、紫外線を浴びることで肌が火傷のような状態になってしまいます。
紫外線はそばかすやシミ、皮膚がんなどの原因にもなります。
ですので、
肌への負担が極力軽く、紫外線もしっかりカットしてくれる日焼け止め
というのがあるとすご~く嬉しいものですが…
しかし、効果を重要視すると肌への負担は大きくなってしまいます。
そして、その逆も然りです。
というわけで、敏感肌の人にとっては日焼け止め選びって本当に大変です…(;_:)
敏感肌用日焼け止め ドラッグストアで安くGETできる!?
皮膚科や一部の薬局、デパートの化粧品売り場、ネットなどじゃないと買えない
普通のドラッグストアには置いていない
数千円はする
敏感肌向けの日焼け止めって、このような↑高価で手に入りづらいイメージではないでしょうか。
肌への負担が少ない=低刺激で体にも環境にも優しいもの=値段が高い
という感覚はやっぱりありますよね。
ですが、必ずしもそうという訳ではありません。
オーガニックを謳ったものでも肌トラブルが起きることだってありますし、
町中のドラッグストアで売っているものでも、敏感肌になじむものはあります。
そして、高価なものでなくても肌に優しいものはあるんです。
以下では、そういう日焼け止めを見つけるために「選ぶ時のポイント」を見て行きましょう。
日焼け止め 敏感肌向け製品の選び方
紫外線吸収剤が入っていないものを選ぶ
敏感肌向けの日焼け止め選びの第一歩です。
まず、日焼けを防ぐためには
- 紫外線を吸収して日焼けを防ぐ(紫外線吸収剤)
- 紫外線を反射させて日焼けを防ぐ(紫外線散乱剤)
の2つの方法があります。
このうち1の方法には「紫外線吸収剤」という成分が使われます。
2は「紫外線散乱剤」という成分を使います。
1は2よりも強力な紫外線カット効果がありますが、肌への負担も大きくなります。
日焼け止めで肌荒れを起こす人は、1の成分が原因となることが多いようです。
2も全く刺激にならないわけではありませんが、1よりも肌に優しいです。
ですので、敏感肌の人にとって一番大事なのは
「紫外線吸収剤が含まれていない日焼け止めを選ぶ」
これですね。
「ノンケミカル」または「紫外線吸収剤不使用(フリー)」と表記された製品を選びましょう。
ちなみに、「ノンケミカル」は「紫外線吸収剤不使用」の意味であって、化学薬品を一切使用していないという意味ではありません。
その他、刺激となる成分にも注意
紫外線吸収剤意外にもアルコールでかぶれる、という人もいます。
アルコールが入っている日焼け止めや化粧品って実は結構あるんです。
その他、見た目や香りを良くする香料や着色料なども、効果には関係ないものなので除けるなら除いた方がいい成分です。
アルコールフリー
無香料
無着色
できるだけこのように表記されたものを選ぶようにしましょう。
【重要!】SPFとPAについて
日焼け止めの効果を示す時に使われるSFPやPA。どういう意味でしょうか。
【SPF=Sun Protection Factor】
SPFとは、紫外線B波(ヒリヒリや赤くなる、水ぶくれを引き起こす)を防ぐレベルを示しています。
20や30などの数値は「紫外線B波による日焼けを防ぐことのできる時間」を表します。
もし何もつけない状態で炎天下にいると、約20分ほど(人による)で肌がヒリヒリしてきて日焼けが始まります。
SPFの数値で、この20分が何倍に伸びるかがわかります。
SPF30の日焼け止めでは、20分×30倍=10時間
つまり、何もしないと20分で日焼けが始まるところ、10時間してから日焼けが始まりますよ
(塗っておけば10時間は日焼けしませんよ)
っていう意味です。
この数値が高ければ高いほど、日焼けを防ぐことのできる時間が長くなります。
ちなみに、この紫外線B波を防いでくれるのが紫外線吸収剤。
ですので、SPF値が高いほど吸収剤が多く使われており、肌には負担になります。
【PA=Protection Grade of UVA】
PAとは、紫外線A波(シミやしわ、皮膚の老化を引き起こす)を防ぐレベルを示します。
紫外線A波は、B波のようにすぐにヒリヒリを引き起こすものではなく、時間をかけて皮膚を老化・劣化させる原因となるものです。
++++>+++>++>+
の順番で、+が多い方が紫外線Aをよく防ぎます。
この紫外線A波を防いでくれる成分が紫外線散乱剤です。
まとめると、
SPF…紫外線B波(ヒリヒリ/赤くなる/水ぶくれなど)に対する防御力ー紫外線吸収剤
PA…紫外線A波(シミ/しわなど)に対する防御力ー紫外線散乱剤
ということです。
ですので、敏感肌の人はSPFが低めのものを選ぶといいですね。
紫外線吸収剤不使用(無添加)
アルコールフリー(ノンアルコール)
無香料・無着色
SPFが低めのもの(町での普通の生活なら20~30程度)
お店で買う時は、この↑目安で選んでみましょう!
ドラッグストアで1000円程度でも見つけられます。
ただし、人によって「この成分は問題ないけれどこっちの成分は合わない」というのは様々です。
どの成分に反応するかは使ってみないとわからないことがあるので、買う前にサンプルをもらってみたり、試供品を手の甲に塗ってみたりするのがおすすめです。
敏感肌への負担を減らすおすすめ使い方
敏感肌だけど紫外線による日焼けやシミなどはできるだけしっかり防ぎたい!
という方は、日焼け止めの塗り方や使い方に気を付ければ、SPFやPAが低いものでもちゃんと紫外線カットできます。
SPF50+やPA++++の最強レベルの日焼け止めは、海辺でのサーフィンや炎天下でスポーツ観戦などの時には必要ですが、普通の生活ではそこまで強いものは必要ないことがほとんどです。
例えば、SPF10の製品は20分×10=3時間20分しか効き目がもたないとしても、切れる頃にまた塗り直せばいいのです。
塗り直せば更に3時間、合計で6~7時間はもちますね。=SPF20と同じ程度の時間です。
とは言え、5時間も6時間も通しで日光にさらされているという状況は普通の生活ではほとんどあり得ません。
通勤・通学などで使うなら、SPF20~30、PA++程度にして、必要に応じて塗り直す方が肌への負担が少なくなります。
また、SPFが高いものやウォータープルーフのものだったりすると、きちんと落とすのも一苦労。
洗い残しが肌トラブルの原因になったり、きちんと落とすために強い洗浄剤を使うことで肌荒れを引き起こすということもあります。
ということで、
紫外線吸収剤不使用
アルコールフリー
無香料・無着色
SPFが低めのもの(町での普通の生活なら20~30程度)
ウォータープルーフではなく、洗い流しやすいもの
↑この目安で日焼け止めを探し、サンプルなどを試して肌に合うものを選ぶこと。
つける時は、効き目が切れる頃に塗り直しをすること。
出歩く日や、紫外線A波が特に多くなる5~6月など、状況に合わせてSPFやPAの強いものを適宜使うこと。
という使い分けの方法が、敏感肌への一番優しい使い方になります。
日焼け止めの効能だけでなく、使い方によっても肌への負担を減らすことはできるので、是非やってみてくださいね(*^^*)