北海道

北海道をドライブ 道東エリアは要注意!○○との事故多発

2017/10/09

北海道のうち、道東エリアで車を運転するときはどんなことに気を付ければいいでしょうか?
気持ちのいい大自然の中をゆったりドライブできるイメージの北海道ですが…
車を運転するときに是非注意していただきたい点をまとめました!

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北海道ドライブ 道東エリアを走るなら

北海道を観光するときは車が断然便利です。
JRやバスなどの公共交通機関は本数も少なく、
またカバーされていない場所も多いのです。

雄大な自然や景色を楽しみながら自由にあちこち周りたい!
というなら、やはり車!ですね。

さて、北海道のうち釧路エリア(道東)は、
ドライブするのに絶好のエリアです。

道幅も広く、片側一車線でも車2台が並んで通れるくらいのゆったりサイズ。
(冬に雪で道が狭まるため)

カーブも緩く、また国道でもとても空いているため、
ストレスなしに気持ちよくドライブできます。

車で周る楽しみが沢山ある道東エリアですが、
運転する際に「北海道ならでは」の注意点もあります。
以下で見て行きましょう!

スピード出しすぎ!

道路が広くて緩やかで空いているとなると、
法定速度を守る人はほとんどいません…(^^;)
流れに乗って走るなら70~80キロくらいでしょうか。
それを追い抜かしてあっという間に見えなくなる車もよくいます。

高速走行に不慣れでも、
抜きたい車は勝手に追い抜いて行ってくれますが、
山道や見通しの悪い場所では、
速度を落として少し左に寄ってあげると(止まらなくてもOK)
後続車が追い越しやすくなります。

また、地元のドライバーに合わせてスピードを出していると、

一時停止の標識が見えた時にはもう止まれない

野生動物の飛び出しを避けきれない

カーブが曲がり切れない

などの事故を起こしやすくなります。
更に、地元の人はウインカーを出すのが遅く、かなり直前です。

スピードを出す場合、車間距離を広く取ること。
また、広くて空いた道路だと注意力散漫になりがちですが、
前方には常に気を配ること。

ちなみに、地元民のスピードに乗って気持ちよく走っていると、
警察の取り締まりにあいますので注意。

地元の人は取り締まりスポットを知っていて速度を落とします。
なので、捕まるのは大抵よそのナンバーなんですよね。

野生動物との事故

道東エリアは、野生動物との衝突事故がとても多い地域です。
大きな国道でも周囲は原生林だったりするので、
エゾシカヒグマキタキツネ、外来種のミンクなど、
様々な動物が飛び出してきて事故に遭います。

道東の事故でありがちなのが、

◇野生動物が飛び出してきて急ブレーキ⇒追突事故
◇野生動物の飛び出しで対向車線や道路外へよけてしまう事故
◇道路に落ちている動物の死骸を避けようとしての事故

などです。

キツネなど小さな動物は、
よけきれないと思ったら可哀想でもそのまま轢いてしまう方が
大事故にはなりません。

ですが鹿や熊など大型の動物は、
スピードによってはそのままぶつかると死亡事故につながることもあります。

北海道をドライブするなら鹿との衝突に注意!

広々とした風景の中をドライブしていると、つい気持ちよくなってしまいますが…

道東では、野生動物の飛び出しを回避しきれないで
起こる事故というのがとても多いのです。

特に釧路から根室に向かう国道44号では、
道内でもエゾシカとの事故がとびぬけて多い道路です。
次いで、その周囲の38号、240号、272号、391号でも多発しています。

温暖化の影響や狩猟が減ったことから、
エゾシカの生息数は年々増加しており、鹿との事故も増加傾向にあります。

町中の公園や民家の敷地内にも出没するくらいですから、
周囲が手つかずの自然になっている国道なら、
いつ鹿が飛び出してきてもおかしくないのです。

ちなみに、H27年度に北海道内で起こったエゾシカが関わる車の事故は2,010件。
車の修理費の平均は46万円だそうです。

鹿って、近くで見ると結構大きいのです。
成獣の雄にぶつかったりすれば、車が廃車になることも…(-_-;)

エゾシカとの事故、どんな状況で起こる?

あんな大きな動物なら遠くからでも見えるはずなのに、なぜ事故になるの?

と思う人もいるかもしれません。
ですが、道路脇にいる鹿は、遠くからは見えないことも多いのです。
特に、薄暗い早朝・夕方に事故が多発しています。

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鹿事故が特に多い44号道では両側に「鹿侵入防止柵」が設置してあり、
エゾシカが道路に入ってこられないようになっていますが、
それでも道路内に侵入して事故になるケースは後を絶ちません。

また、だいぶ先に鹿がいて、向こうも車に気付いていて、
「逃げるだろう」と思ったのに間に合わず衝突…というケースもありがちです。

山の中では人を見たとたんすごい勢いで飛んで逃げるんですが、
道路では大きな車が近づいても悠々と歩いてるんです。

すばしこいイメージの鹿ですが、
実は、道路では蹄が滑ってしまい、俊敏に移動できないのです。

エゾシカと事故を起こすとどうなる?

雄の大きなエゾシカにぶつかると、車が廃車になる場合もあります。
高速でぶつかれば人間が怪我を負うことも…
はねた鹿が対向車のフロントに突っ込み、死亡事故になったケースもあります。

ちなみにエゾシカと車の事故を起こした場合、
管轄の市町村の責任などを問うことはできません(天災と同じ)
自損事故扱いになります。

エゾシカとの事故を避けるために

最後に、鹿の事故を避けるためのポイントを見ていきたいと思います!

スピードを落とす

エゾシカとの事故を避けるには、まずスピードを出し過ぎないこと。
後続車が追い上げてきたら抜いてもらい、
車間距離をとって余裕をもった運転をすることです。

地元のドライバーは70~80キロ、
時には100キロ近くですっ飛ばしていきますが、
無理に合わせずマイペースで運転を。

夕方の薄暗い時間帯など、
対向車のライトで蒸発現象(お互いのライトが重なって
目の前の歩行者や障害物などが見えなくなる)
が起こることもあります。

速度が出ていなければ、
急な鹿の飛び出しがあっても大事故は回避できます。

地面のブレーキ痕に注意

道路に時々見られる、タイヤが擦ったような黒いブレーキ痕。
これらが見られるところでは、
動物の飛び出しがあった可能性があります。

ブレーキ痕を見かけたら速度を落として注意を。
「シカ注意」の路面標示があるところも同様です。

1頭通ったら…

エゾシカは群れで行動する生き物なので、
1頭が道路を渡り終わったからと安心していると、
2頭3頭と続いてそこで衝突事故になることもあります。
1頭見かけたらスピードダウンを。

ぶつかりそうになったら

道東方面の教習所では、
「鹿にぶつかりそうになったらそのまま轢きなさい」
と教わるとか。

必ずしもこの言葉通りの状況ばかりではないかもしれませんが、
無理に回避しようとして対人の事故になるよりは、
鹿を轢く方が問題が小さくて済むということだと思います。

ですが、高速でぶつかると、車の軌道がずれて
思わぬ方向に突っ込んでしまったり、
はねた鹿が他の車にぶつかったりして、それもまた危険です。

どうしても回避できない、やむを得ないという場合は、
速度を落としてぶつかるのが一番軽く済むかもしれません。

エゾシカ事故が起こりやすい時期や時間帯

鹿との事故が突出して多いのは10月ですが、
それ以外でも一定の割合で事故は起こっています。
また、事故が起こりやすい時間帯は、エゾシカが活動する夜明けと日没前後です。

エゾシカと事故を起こしたら…

鹿との衝突事故を起こした、道路に鹿の死体が落ちている、などの場合は

国土交通省 道路緊急ダイヤル #9910(全国共通、24時間受付無料)

へ連絡を。
もしできれば、手にビニール袋などをつけ鹿を直接触らないようにして、
道路の脇に寄せておくとベストです。

まとめ

北海道を運転するときに一番注意するべきは

スピードを出し過ぎないこと

これに尽きます。
スピードを出さず、車間距離をきちんととっていれば、
大概の大きな事故は防げます。

自元の人は道に慣れていて取り締まりの場所もわかって飛ばしているので、
絶対に無理に合わせないようにしてください。

そして、道路にエゾシカが出てきやすい夜明けと日没の時間帯には
くれぐれも気を付けてください。
1頭通ったら2頭3頭目もいることを忘れずに。

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北海道ならではの注意点を守れば、運転はとてもしやすく快適です。
是非、ゆったりとドライブを楽しんでくださいね。

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