体と心

中国やアメリカなど外国産有機野菜は安全か?有機JASマークならOKなの?

2017/08/09

オーガニックや有機野菜という言葉を聞いたことのある方は結構多いのではないでしょうか。
最近では、売り場の一角に有機野菜を置いているスーパーもあったりしますよね。
しかしちょっと謎なのが、時々目にする「有機JAS」マーク付きの外国産有機野菜。
あれって何なんでしょう?安全なんでしょうか?

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中国やアメリカの有機野菜の安全性は?

以前の話です。
子供の離乳食のため、スーパーで豆腐を買おうとしていたところ

  • 国産大豆の豆腐
  • 中国産有機大豆の豆腐
  • アメリカ・カナダ産大豆の豆腐

と、いうのがしれっと同じ場所に並んでいまして、
さてどれが一番安全なものかと悩んだことがあります。

国産とアメリカ・カナダ産を比較するなら、
とりあえず自国のものにしておこう。

有機大豆と普通の大豆なら有機大豆を取りたいところだけれど、
中国産ってどうなのかな、安全なのかな…と気になりました。

その他にも、よく

◆有機JASマーク付き中国産ニンニク
◆有機JASマーク付きアメリカ産ドライフルーツ
◆有機JASマーク付きアメリカ産ハーブティー

等々、見かけたりします。

ですが、
JASのJはジャパンのJじゃないのかな?
外国産の有機JASって、そもそも何?
というところから気になりますよね。

これらの外国産有機農産物の安全性、信頼できるものでしょうか?

有機JASマークについて

有機野菜についている「有機JASマーク」
これって一体何を示しているのでしょうか?

まず、JASとは
Japanese Agricultural Standard
の略になります。
訳すと、「日本の農産物の基準」ということですね。

これに有機が付くということは、
「日本の有機農産物の基準」と言う意味になります。

ごく簡単に説明しますと

  • 化学肥料や農薬の使用を避けることが基本
  • 禁止された農薬や化学肥料を決められた期間使用していない土壌で栽培
  • 遺伝子組換え技術を使用しない
  • 限定された農薬・化学肥料等のみ使う

という条件のもとに栽培された野菜につけられるのが有機JASマーク

この基準のもとに農産物を認定する機関が各地にあり、
有機農産物として認定されればこのマークを付けられます。

そして、このマークなしにオーガニックや有機などという
表示をつけてはいけないことになっています。

外国製品なのに有機JASマーク?

ただし、つい日本産の製品として勘違いしがちなのですが、
外国製のものであっても
上記の条件を満たしていれば有機JAS認定されることは可能です。

ですから中国やアメリカ産の有機JASマーク野菜というのは、
有機JASの基準を満たした外国産野菜ということです。

例の他にも様々な国の農産物が有機JASマーク付きで出回っていますよ。

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中国産やアメリカ産でも有機JASマークがついてれば安心?

では、中国産やアメリカ産など外国産の有機野菜が
安全かどうかについて考えていきたいと思います。

有機JASのマークが付いてさえいれば、
外国産の農産物だとしてもだとしてもとりあえずは
日本の基準を突破しているとは言えます。
(偽装云々については何とも言えませんが…)

しかし外国においては、
当然日本とは色々な面での環境が異なることは事実です。

例えば。

国によっては、日本で禁止されている農薬がある国では許可されており、
有機野菜を栽培している近くでそれが散布されている可能性も否定できないのです。

また、大気汚染の化学物質が野菜の表面に付着していたり、
畑にまいていた水が実は工場排水で汚染されていたり…

たとえ志の高い農家が精魂込めて野菜を作っているとしても、
これらが農家の意図しないところで発生していることだってあります。

有機JASでは、水や大気の条件まで規定はできません。
(もちろん日本産であってもそうなんですが)

比較的安全な国は

ただし外国であっても、その国の有機認証機関と政府の認証が
日本の有機JAS規格とほぼ同等とみなされている国はあります。

それは以下の国になります。↓

アメリカ合衆国、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、スイス、ニュージ ーランド、欧州連合の加盟国(アイルランド、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリ シャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマ ーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク)

これらの国から輸入されたものであれば、
その国の有機認証機関による認証と政府の認証があれば、
日本の認証なしで有機JASマークをつけていいことになっています。

例えば、イタリアの国や機関が認定した有機野菜は、
日本にもってくれば有機JASマーク付きの野菜として売れますよ
ってことです。

つまり
農業環境における諸基準が日本と近いものがある、
安全性が比較的信頼できる、といったところでしょうか。

これらの国のもので有機JASマークがついているものは、
日本の有機野菜と近い環境で栽培されたと考えていいかもしれません。

ですから、有機JASマークの外国産農産物を買うときは、
上記の「日本と同等の基準をもつ国」のものがお勧めです。

それ以外の国ですと、
農業環境や有機認証そのものについての信頼性に不安が残ります。

まとめ

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有機JASマークがついている外国産有機野菜や加工品は、
国を選べば一定基準の安全は確保されます。
知識と意識をもって選ぶようにしましょう!

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