2月 年間行事

節分の豆まき 豆の数=年齢?正しいお作法は?豆は「投げ」てはダメ!

2017/01/14

2月3日は節分です。
イワシの頭を飾り、恵方巻を食べて豆まきをするのはわかるけど…豆まき、意外と正しいやり方を知らない!?
食べる豆の数やお供え場所、豆のまき方などを理解して、日本の正しい文化を継承しましょう!

 

 

 

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節分の豆まき 豆の数は「年齢と同じ」?

節分で豆まきをした後は豆を食べるのが通例です。

ですが、この豆の数。
年の数だけ食べる、と考えている人と、年齢+1個食べる、と考えている人がいるようです。

これはよく「満年齢」(年の数だけ)と「数え年」(年齢+1)と結び付けて言われますが、実はちょっと別の話なんです。

節分の豆まきの起源は、平安時代に始まった「追儺」という大晦日に行われる鬼払いの行事です。
追儺は、季節の変わり目に生じると言われる邪気を追い払うための儀式でした。
邪気を払う力を持った大豆を鬼に投げつけてることを「豆打ち」と言い、これは古くは宮中行事でしたが、江戸時代に「豆まき」として庶民に広がりました。
そして、追儺はもともと大晦日に行われる行事であったので、来たる新年の無病息災を願うということで

現在の年齢に新年の分を足した数で豆を食べた(つまり年齢+1個)

と考えられています。

ですから、これを1月1日に全国一斉に年をとるとする昔(明治6年以前)の数え方「数え年」と結び付けて、「数え年の数だけ食べる」と言われたりします。

【数え年とは】

生まれた時点で1歳となり(0歳という概念なし)、その後は1月1日を迎える度に1歳ずつ年をとるという考え方。つまり、日本全国一律に1月1日が誕生日という画期的で便利(?)な考え方(笑)

しかし、現在では節分は大晦日とずれています。そう考えると、「今年で〇歳になります」という時の〇の数で食べるのが伝統的ということになりますね。
ですから、新しい年に入ってすでに誕生日を迎えた1月1日~2月3日生まれの人は、満年齢で食べたらいいのかも?

ですが、「こうでなければならない」という厳格な規定はありません。
豆の数なんて、途中で数え間違えるし、残ったのはボリボリ食べるし…絶対年齢以上になってます(笑)

大切なのは、節分の由来を知って、新しい年の無病息災を願いながら食べることですね。

節分の豆まき 正しい作法って知ってた?

節分の豆まきというと

「鬼は外 福は内」で豆を投げて、その後で豆を食べればいいんでしょ!

くらいしか知らなかったりしませんか?

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ですが、たかが豆まきと言えど立派な日本の伝統行事。
正式なやり方があるんですよ。
せっかく豆まきをするのなら、大切なポイントを押さえておきましょう!

豆は炒ったもの

豆まきに使う豆は、炒ったものである必要があるんです。
豆を炒るの「炒る」は鬼を「射る」に通じます。
ですから、豆まきに使い終わった後の豆をうっかり拾い忘れて、そこから芽が出たりしたら縁起が悪いんだそうです。
でも、節分の時期にスーパーで売られている豆まき用のお豆ならみんな炒ってありますからご安心!
ちなにみ、炒った豆は「福豆」と言いますよ。

豆は、神棚にお供えしておく

これ、意外とやっていませんよね…
神様のお力をいただくために、桝に盛って神棚に供えておくのだそうです。

神棚ないよ!!

というご家庭では、目線より高い棚の上などに置いておきましょう。
神様のお力を沢山もらおうとあんまり早くから開封すると湿気てしまいそうですから、当日の朝くらいがいいですね。

誰がまくの?

本来は、一家の無病息災を願う儀式なので、家長がまくものとされています。
また、年男や年女、厄年の人がいれば、その人にまいてもらうのがいいでしょう。

ですが、そうでなければならないということではないので、お子さんを含めた一家でまくのでも大丈夫。

いつまくの?

鬼は夜にやってくるものなので、夜にまきます。保育園や幼稚園は昼間やってるけど…まあしょうがないか(笑)

どんな風にまく?

家の奥から玄関に向かって。
部屋ごとに窓をあけ、「鬼は外」と言いながら外へ2回。すぐに窓を閉めて、今度は家の中へ向かって「福は内」と2回。家の中にいる見えない鬼や外から入ってこようとする鬼を追い詰めて、玄関から追い出す形です。

鬼の役は…?

お父さんがやります?でも、本当はお父さんって家長にあたるから、豆をまく立場なんですよね…

起源となった平安時代の追儺では、鬼というか邪気役がいたそうですよ。
ですが、鬼とは目に見えない災害や疫病、飢饉などを指すこともあるので、目に見える鬼役が必ずしも必要というわけではありません。
子供にとっては鬼がいる方が盛り上がるかな…?

豆の投げ方は?←投げちゃダメ!

豆は、実はオーバースローで投げてはいけないんですよ。
宮中行事であった追儺が豆まきとして一般庶民に広がったのは江戸時代です。この頃には、鬼を追い払うだけでなく豊作祈願の種まきと通じる意味合いもありました。
ですから、豆は「投げる」のではなく、手の平を上にして「種をまく」ように下手投げするといいのです。

まとめ

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節分の豆まき、意外と我流で適当にやっていませんでした?
正しいやり方を知って無病息災を願うとともに、子供たちにも日本の伝統を伝えていきましょうね。

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