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赤ちゃんにインフルエンザ薬タミフル。何が心配?異常行動が出る?

2016/12/16

1歳未満の赤ちゃんがインフルエンザに罹っちゃった!
薬は飲ませた方がいいの?それとも飲ませない方が?
高熱を出した我が子の前に、色々と不安になります。
でも、風評に惑わされないことが一番大事。落ち着いて、まずはきちんと知識をつけましょう。

 

 

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赤ちゃんがインフルエンザで薬を飲ませる・飲ませない

家族のインフルエンザが1歳未満の赤ちゃんにうつってしまった…
小さな体で高熱を出している我が子を見ると、心配でいてもたってもいられなくなります。
でも、ひとまずは落ち着いてください。
看病疲れで倒れてしまったり、疲れのせいで自分もインフルに罹りやすくなったりするといけません。
まずは手洗い・うがいを徹底して、家の中でもマスクをしてアルコール消毒を。家庭内での感染を更に広げないようにしましょう。

さて、もし赤ちゃんがインフルエンザと思しき高熱を出したなら。

  • 鼻水
  • 機嫌の悪さ(喉の痛みや頭痛、関節痛によるもの)
  • 38℃以上の高熱

をチェックしてみましょう。インフルエンザは呼吸器の疾患なので、咳は通常の風邪より特に強いです。
このような症状が現れたら、とにかく一刻も早く病院へ行きましょう。

判断は親に

病院でインフルエンザ陽性がでたら、患者が1歳未満の場合、薬は処方してくれない場合もあります。
これは、抗インフルエンザ薬と呼ばれるインフルエンザの薬が1歳未満にはあまり推奨されていないため。
インフルエンザ=薬を飲まなければ治らない、というイメージがありますが、薬を飲まずに対処療法で治癒を待つという選択肢もあるのです(薬を飲めば治るまでの時間が短くなります)

ですが、月齢や症状によっては処方してくれる医師もいます。
これは、病気の重症度と体力のバランスなどを考慮したうえで、薬を飲む方がよいと医師が判断した場合です。

また、1歳未満への処方はあまり推奨されていないことを踏まえた上で、親に最終的な判断(薬を処方するかどうか)を任せる場合もあります。

赤ちゃんのインフルエンザ タミフルで心配なのはここ

さて、抗インフルエンザ薬として処方される薬は以下のものがあります。

  • タミフル…経口投与
  • リレンザ…吸入
  • イナビル…吸入
  • (ラピアクタ…点滴)

このうちリレンザとイナビルは1歳未満の赤ちゃんには原則推奨されません。また吸入のため、小さな子供はうまく吸い込むことができません。
ラピアクタは点滴なので、症状が重篤であれば1歳未満でも点滴してもらえます。
このため、1歳未満のインフルエンザ患者に処方される可能性のある薬は「タミフル」になります。

ちなみに、抗インフルエンザ薬とは…

【抗インフルエンザ薬】

インフルエンザウイルスの増殖を阻害する作用のある薬。
インフルエンザウイルスは、罹患から48時間後に最も増えるので、その前に服用することで増殖を抑えることができる。48時間を過ぎての服用はあまり意味がない。
※インフルエンザウイルスを殺したり、悪化を防ぐものではないことに注意。

そして、赤ちゃんにタミフルを飲ませるメリットや心配な点は以下のようなものがあります。

赤ちゃんにタミフルを投与するメリット

1歳未満の小さな赤ちゃんは、成人に比べて抵抗力が弱いため、インフルエンザに罹ると症状が重篤化したり、合併症を引き起こす危険があります。
薬を飲ませずに症状が長引くと、体力が持たずに衰弱してしまう可能性もあります。
このため、タミフルを飲んで治癒を早めることには大きなメリットがあります。

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赤ちゃんにタミフルを投与する上で心配なこと

  • 乳児に使用する際の安全性が確立していない
  • 幻覚や意識障害、異常行動、突然死などと関連付けられることもある

タミフルを飲ませる上で心配なのは上記の2つです。

薬のことをよく知らなくても、何となく子供にタミフルを飲ませることを躊躇してしまうのは、このようなニュースや風評などをどこかで聞いたことがあるからですよね。
次章では、上記のタミフルの危険性について、情報を整理していきます。

赤ちゃんがインフルエンザに タミフルで異常行動が出る?

タミフルについて、

  • 乳児に使用する際の安全性が確立していない

→これは、「安全ではない」ということではなく、安全だと言い切るためのデータがまだ足りないという話です。
逆に言えば、危険だと確定するほどのデータもないのです。
だから「飲ませるのは危険だ」と言っているわけではないというところはきちんと理解しておくべきでしょう。

  • 幻覚や異常行動、意識障害、痙攣、突然死などと関連付けられることもある

→これについては、幻覚etcがタミフルの影響であると確定するデータはありません。
上記の症状は、インフルエンザの合併症である「インフルエンザ脳症」の症状でもあります。
「タミフルを飲んで子供に異常行動が起こった」というニュースが世間を駆け巡ったこともありますが、それらの子供がみなタミフルを服用していたため、タミフルとの関連性が示唆されたということです。

ですが実際のところ、インフルエンザ脳症によるものか、タミフルの影響によるものかは確定されていないのが現状です。厚生労働省の調査では、タミフルの有無で幻覚や異常行動etcの発生に有意差はないとされています。

  • 副作用はある

→タミフルには、幻覚や異常行動とは別に副作用があります。
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状が主なものとしてあげられます。
異常行動などもそうですが、タミフルを飲んだ後に様子がおかしいと思われる場合は、すぐに病院へかかりましょう。高いところから飛び降りるなどの異常行動も、親が見張っていることで防げます。
そのためにも、服用後には親が注意して見ておくことが大事です。

最後に、自分の子供(1歳未満)がインフルエンザに罹ったとしたら…

もし自分だったら、タミフルを飲ませようと思います。
…とはいえ、自分の子供はもうとっくに1歳過ぎていますが、実際に子供が1歳未満の時に私自身がインフルエンザに罹るという体験をしたことがあります。

参照→ママがインフルエンザに感染!もし赤ちゃんにうつったら?家族間での感染予防は?

この時には子供に移ることはなかったですが、もしかかったらタミフルを飲ませようと決めていました。理由は

  • インフルエンザ脳症が怖い
  • タミフルの危険性が風評被害的な部分もあることが解ったから

この2点です。

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もし自分の子供が実際に罹ったらものすごく不安になると思いますが、どうかまずは落ち着いて。きちんと知識を得て、医師とよく相談した上で判断するようにしてくださいね。

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