体と心

カフェインレスコーヒーは本当に安全?有機栽培でも怖い〇〇の毒性

2017/12/06

カフェインが入っていないカフェインレスコーヒーなら、寝る前にも飲めるし妊婦さんにも安心…
そんなイメージを持っていませんか?
でも実は、そうでもない一面もあるようです。

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カフェインレスコーヒーは妊婦さんにも安全?

コーヒーが大好きな人なら、
「カフェインレスコーヒー」「デカフェコーヒー」
などの名前は聞いたことがあると思います。

  • コーヒーは好きだけれどカフェインの取りすぎが気になる!
  • 夜にもコーヒーを楽しみたい!
  • 妊娠中だけどコーヒーを飲みたい!

そんな理由から、
カフェインレスコーヒーに行きつく人は多いのではないでしょうか。

ちなみに、そんなコーヒー好きの方向けの豆知識をご紹介。
カフェインレス、ノンカフェイン、デカフェ、カフェインフリーなど、
意味の違いはご存知ですか?

  • カフェインレス…caffeine+less(~なし)の和製英語。主にデカフェのことを指します。
  • デカフェ…decaffeinated(カフェインを取り除いた)の略。もともとカフェインを含有するものから除去したことを意味します。
  • ノンカフェイン…non+caffeineの和製英語。本来カフェインを含まないこと。麦茶やハーブティーはノンカフェインドリンクです。
  • カフェインフリー…caffeine free(freeは~を含まない、~抜きという意味)こちらは正式な英語。ノンカフェインと同じような意味。「通常カフェインを添加するものにカフェインを添加しない」という意味のことも。もともとカフェインを含むものから除去するというニュアンスのdecaffeinatedとは区別されます。

さて、話を戻しますね。

カフェインレスコーヒーが安全かという点については、
カフェインの過剰摂取を防ぐという点においては確かに安全です。
しかし、安全性に疑問が残る点もあります。

カフェインを除去する方法の安全性

カフェインレスコーヒーの安全性について、
まず気になるのはこちらです。

コーヒー豆からカフェインを除去する方法は以下の3つです。

  1. 有機溶媒抽出法
  2. 水抽出法
  3. 超臨界二酸化炭素抽出法

このうち、1の有機溶媒によるカフェイン抽出法では
「ジクロロメタン」という発がん性の高い物質を
直接コーヒー豆に接触させるため、不安が残ります。

もちろん、ごくわずかに豆に残留していたとしても
健康被害をもたらすほどのものではないですが、
気になりますね。

ちなみに、このジクロロメタンによる方法は
日本では禁止されています。
ですから国内で口にするコーヒーには神経質にならなくてもよさそう。

ただし、海外ではこの方法がとられていますので、
海外旅行では注文しない方がいいかもしれませんね。

コーヒー豆の残留農薬

コーヒー豆は、
実は栽培過程での農薬の使用量がとても多い植物です。

輸入コーヒー豆の残留農薬の基準は食品衛生法によって
定められており、基準以上に農薬が残留している豆は
日本国内では流通できないようになっています。

しかし、基準があるということは、
逆に言えば一定量の農薬成分が残留しているということ。

使用される農薬については、
比較的早く分解され、体外に排出されやすいものが選ばれており、
日常生活での摂取は危険性はないレベルとされています。

しかし。

これは成人に対する値なのです。
子供や胎児についてはこの限りではありません。

また、ある農薬単体では危険性は低いとしても、
複合摂取による危険性は未知数なのです。

有機栽培のカフェインレスコーヒーなら絶対安心?

カフェインレスコーヒーは農薬が心配…

じゃあ、有機栽培のカフェインレスコーヒーなら??

というところに行き着きますね。
有機栽培のカフェインレスコーヒーなら、
間違いなく安全なのでしょうか?

オーガニックを謳っているものや有機JASマーク付きのものは、
何となく安全で身体にいいというクリーンなイメージです。

しかしそれは、有機栽培やオーガニックという言葉の実態を
よく知らないままに抱いているイメージにすぎません。

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有機JASマークについては、こちらの記事もご参考に↓↓↓

確かにオーガニックや有機栽培というのは、
通常栽培に比べて化学肥料や農薬の使用を減らしてあり、
環境への負荷が少ないという側面はあります。

しかし、

オーガニックや有機栽培=農薬や化学肥料を一切使わない

ということではありません!

有機栽培にも基準があり、
使用を許可されている化学肥料や農薬も実はあるのです。

また、発酵不十分の質の悪い有機肥料を使用した農作物は、
化学肥料を使うより体に悪いこともあるんです。
(有機肥料の発酵の状態までは有機JAS法で規定されていません)

信念をもって安全な農業に取り組んでいる生産者がいる一方、
有機栽培を銘打ったものは市場価格が上がるため、
収益優先できちんとした管理をしていない生産者がいるのも事実。

また別の観点では、農薬を減らすことで、
植物自体が本来もつ毒性が高まるというデータもあります。

これは、害虫や病気・ウイルスなどから身を守るため、
植物が自衛のためにそう変化するのです。

つまり、有機栽培の農産物が必ずしも安全かというと、
答えはNOだったりします…

カフェインレスコーヒー 実ははカビ毒が怖い!

コーヒーについて、もう1つ安全面で気になる点があります。
それは

カビ

です。

例えば、
日本で出回っている焙煎コーヒーの実に約半分から、
発がん性や腎毒性のあるカビ毒「オクラトキシン」が
検出されているそうです。(資料)

オクラトキシンには強い毒性があり、加熱では分解しません。

コーヒーを飲んで、何となくムカムカする、
胃が気持ち悪い、頭がぼーっとするなどの症状が出る場合、
カビ毒であるかもしれません。

特に安価なコーヒーでは豆自体の質が低いだけでなく、
カビの生えた豆が多く含まれている可能性があります。

更に!!!

カフェインレスコーヒーはカビの点でもハイリスクです。

何故なら、豆をカビやウイルスから守る抗酸化物質である
カフェインが除去されている
から!
つまり、通常の豆よりもカビの発生リスクが高いのです。

どんなコーヒーなら安心・安全?

ここまで読んでくださった方、
「じゃあ一体どんなコーヒーなら安全なの!?」
って、きっと思っていらっしゃいますよね。

結果として言えるのは、
絶対安全なカフェインレスコーヒーを見つけるというのは
かなり難しいので、
「できるだけリスクの低いものを選ぶ」ということだと思います。

  • 二酸化炭素抽出によるカフェインレスコーヒーを選ぶ→抽出方法は商品に記載されているので要確認。外国産で記載がないものは×。
  • 安価なものはダメ→栽培環境や管理体制が劣悪な可能性が。
  • 有機栽培のものを選ぶならこだわりのお店のものを→豆にこだわり、生産者とのコネクションや信頼関係があるお店のものを。いい加減な管理の下に生産された有機農産物では、値段が高いだけでメリットなし。
  • ハンドピッキングの豆を選ぶ→これは難しいかもしれませんが、店主自ら豆の買い付けやピッキング、焙煎までしているレベルのこだわりのお店では、雑味の原因になるカビや虫食いの豆を目視で一つ一つ取り除いているので安心です。(お店の人に聞いてみましょう)

上記の全ての基準をクリアするのは難しいですが、
意識を持つことでより安全性の高いものを選ぶことは可能です。

カビ毒や農薬などそれだけを聞くと恐ろしいですが、
実は普段の生活で誰もが微量ながら摂取しているのです。

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体には解毒機能があることも理解して、必要以上に怖がらないことも大切です。

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