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【ほうれん草のシュウ酸や硝酸態窒素】サラダ用でも実は含有!?

2017/07/31

冬に美味しくなるほうれん草。
栄養価も高く積極的に食べたい野菜ですが、「あく抜き」「シュウ酸」「硝酸態窒素」などのキーワードも。
水耕栽培のサラダほうれん草について調べてみました。

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ほうれん草のシュウ酸や硝酸態窒素とは

ほうれん草というと栄養価の高い野菜の代表です。
鉄分やベータカロテン、ビタミンC、葉酸などを豊富に含み、
旬の冬には甘味が強くなり、栄養の量も増えるんです。

冬のほうれん草、お浸しでも炒め物でも美味しいですよね。

ですが、ほうれん草にくっついてくる、ちょっと気になるキーワード、

◆シュウ酸
◆硝酸態窒素(硝酸塩)

の名前を聞いたことはありますか?

これらは、摂取することによって
尿路結石や酸素欠乏症などを引き起こしたりする、
ちょっと怖い物質です。

ほうれん草とシュウ酸や硝酸態窒素、どんな関係があるのでしょうか。

シュウ酸とは

シュウ酸とは、ほうれん草のえぐみの原因となる物質です。

このシュウ酸は人間の体の中に入ると、
鉄分やカルシウムの吸収を妨げたり、
カルシウムと結合して腎臓や尿路に結石を引き起こす原因にもなります。

ほうれん草は、野菜の中でも突出してシュウ酸を多く含んでいます。

硝酸態窒素

野菜を育てる時は窒素肥料を与えます。
これは植物の成育にはなくてはならないもので、
葉を大きく柔らかく、濃い緑色にする働きがあります。

しかし。
見栄えの良い野菜にするためにと必要以上に窒素を与えると、
野菜の中にこの硝酸態窒素が残留してしまいます。

これが人の体内に入ると「亜硝酸イオン」に還元され、
血中のヘモグロビンと結びついて酸素欠乏症を引き起こしたりします。

ほうれん草のシュウ酸や硝酸態窒素 サラダ用はどうなの?

ほうれん草は元来シュウ酸が含まれている野菜ですし、
また、緑色が濃く大きく柔らかいほうれん草には、
硝酸態窒素が含まれている可能性が非常に高いです。

葉が大きくて緑色が濃い方が栄養がありそうですが、
気をつけないといけないですね。

ですが、シュウ酸も硝酸態窒素も水に溶けやすい性質のため、
ゆでて水晒しをすることでかなり減らすことができます。

つまり、ほうれん草を食べるなら
「下茹で」がとても大事なのです。

サラダ用のほうれん草にも含まれるの?

ですが、ちょっと気になることが。

最近「サラダほうれん草」として、
生でも食べられるという謳い文句の
水耕栽培のほうれん草をスーパーなどでよく見かけます。

普通のほうれん草より茎が細く葉も小さく、
ちょっと小ぶりで軟弱な印象。

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このサラダほうれん草、
あくが少なくて柔らかいので、サラダなど生でも美味しく食べられる
というのが特徴です。

「あく」とはずばり、
ほうれん草のえぐみのもととなるシュウ酸などの物質。

生で食べられる&あくが少ないということは、
つまり、シュウ酸が少ないということ?

じゃあ、硝酸態窒素の方はどうなの?

次章ではサラダほうれん草のことをご説明いたします。

実はサラダほうれん草もシュウ酸や硝酸態窒素を含有!

あくが少なく生でも食べられる!
という謳い文句のサラダほうれん草ですが、実は

シュウ酸と硝酸態窒素は含まれています!

シュウ酸については、品種改良によって
あくが少なめのほうれん草が開発されています。

ただし、ほうれん草はもともとシュウ酸を含む野菜なので、
完全にゼロというものはありません。

硝酸態窒素はどうでしょうか。

まず、水耕栽培というとお水だけで育てているイメージですが…
実は液体の肥料を使っているんです。

当然、培養液には窒素成分も含まれています

そして。
水耕栽培ほうれん草のシュウ酸や硝酸態窒素の量は、

  • 培養液の成分(窒素やアンモニアの比率)
  • 液体肥料の投与のタイミング
  • 野菜の生育段階

と大きく関わっています。

これはちょっと複雑なので説明を省きますが、
サラダほうれん草であっても、収穫時期によっては
硝酸態窒素の量が普通のほうれん草より多くなるというデータも。

もちろん、培養液の窒素濃度を下げることで、
シュウ酸や硝酸態窒素の少ないほうれん草を作る技術も研究されています。

つ・ま・り!

あくなどの含有量は少ないかもしれませんが、
やはりサラダほうれん草でも生で沢山食べるのは
控えた方がいいかもしれませんね。

た・だ・し!

ほうれん草は栄養価がとても高いですから、
シュウ酸や硝酸態窒素のことを気にして食べないのはよくありません。

ゆでることでこれらの物質はかなり除去できますので、
しっかり下茹でして食べるようにしてくださいね。

こちらの記事もご参考に↓↓↓

まとめ

サラダ用のほうれん草でも、
シュウ酸や硝酸態窒素は含まれていますというお話しでした。

食べない方がいい、ということではなく、
茹でて食べる方が安心です。

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お子様に与える時は、ぜひ注意してあげてくださいね。

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