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花粉症で息苦しい原因…それって喘息ですよ!対策はどうすれば?

2017/12/08

花粉症の時期、くしゃみや鼻水、鼻づまりや目の痒みが辛いですが、何となく息苦しさを感じる人もいるようです。実はこれ、花粉症の症状の一つなんです。
くしゃみや鼻づまりに加えて息苦しさまであると本当に辛いですから、きちんと対策を立てて予防・治療しましょう!

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花粉症で息苦しい…これって一体?

2月頃になると、全国で徐々に花粉が飛び始めます。
花粉症の人には春の予感を喜ぶ余裕もなく、
本当に憂鬱な時期の到来です…

さて、花粉症の主な症状といえば

◆くしゃみ(立て続けに)
◆鼻水(透明でさらさらしたもの)
◆鼻づまり
◆眼の痒み・充血
◆喉の痛み・痒み
◆発熱
◆肌荒れ
◆頭痛

等がありますよね。

これらの症状が1つだけでなく、
いくつも重なって出ることが多いようです。

ですが実は、
花粉症とはあまり関連付けて考えられない症状の1つに
「息苦しさ」というのがあるのです。

花粉症というと、
花粉と接触する部分である鼻や目、喉、肌などの症状を
イメージしがちです。

ですから何となく息苦しい感じがしても、
つい鼻など他の症状に意識が行ってしまい、
花粉症とは別物だと考えてしまいます。

しかし、くしゃみや鼻水、鼻づまりなど
「鼻」の症状が出る人は、
同時に息苦しさも併発することが多いようです。

  • 「何だか息苦しい」
  • 「咳が出る」
  • 「横になると特に苦しい」

花粉症の時期になるとくしゃみや鼻づまりと共に
こういった感覚がある方は、
それも花粉症の症状である可能性は高いのです。

花粉症で息苦しい原因は喘息かも

花粉症で息苦しさが起こる原因は「アレルギー反応」です。

もともと鼻と喉は奥でつながっており、
鼻や口から吸いこんだ空気は気管や気管支を通って肺に行きます。

ですから、
吸い込んだ花粉により鼻でアレルギー反応が起きると、
そこで放出された「炎症性物質」というものが
気管支にまで運ばれてしまいます。

そして気管支で炎症が起きるのです。

これが息苦しさの原因であり、気管支喘息と呼ばれる症状です。

鼻と呼吸器は密接につながっている!

鼻と喉・気管支は繋がっているため、
アレルギー性鼻炎の患者さんが喘息持ちであったり、
喘息の患者さんがアレルギー性鼻炎を併発している確率は
かなり高いそうです。

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喘息患者の約7割がアレルギー性鼻炎持ちという報告もあるそうです。
(かくいう私もアレルギー性鼻炎と喘息持ちです)

繋がっている一つの器官ですから、ある意味当然ではありますが、
鼻の症状と胸の息苦しさを関連付けて考えるのは難しいですよね。

というわけで、もし花粉症の時期に息苦しくなるのであれば、
花粉症から喘息を併発している可能性が非常に高いということを
覚えておきましょう。

そして、この息苦しさは治療により軽減できるんです。

花粉症で息苦しい時の対策は

鼻と喉・気管支がひとつながりである以上、
同時に治療をする方が効果的です。

喘息の患者さんで、鼻炎も同時に治療した結果、
明らかに喘息の症状が軽減したというケースは多いようです。

病院、何科へ行く?

花粉症の時期に鼻の症状と同時に咳や息苦しさを感じる場合は、
まず耳鼻咽喉科や呼吸器科、アレルギー科などにかかりましょう。
喘息や息苦しさの測定は簡単にできます。

呼気一酸化窒素検査と言い、
マウスピースから測定器に息を吹き込むだけで、
1~2分で終わります。結果もその場で出ます。

これで呼気内の一酸化窒素の値を測定し、
基準値を超えれば喘息ということになります。

どんな薬を飲む?

喘息の発作は投薬でコントロールします。

喘息はアレルギー反応ですから、
基本的には花粉症の抗アレルギー薬と同じものです。

ですが、症状が強い場合、
抗アレルギー薬だけでは収まらないこともあります。

その場合は担当医と相談の上薬を強くしてみたり、
吸入ステロイド薬を併用します。

また、ロイコトリエン受容体拮抗薬と言って、
長期服用の喘息治療薬などもあります。

私も花粉の時期は抗アレルギー薬と吸入薬、
そして痰が絡まるのを防ぐ去痰剤で乗り切っていますよ。

息苦しさと鼻づまり+痰が絡んだりしたら、
本当にもう死にそうになりますから大変です(^^;)

まとめ

花粉症の時期の息苦しさや咳込みは、
気のせいや風邪や疲れでは決してありません。

強い咳が続くことで気管支が傷むと、
小さな刺激でも過敏に反応しやすくなることもあります。

息苦しさを感じたら、すぐに病院へ行くようにしましょう。

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「こんなの何てことない」
「気の持ち様だから」
と、我慢して放置することのないように、
苦しいという自分の感覚を大事にしてくださいね。

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